【初めての方必見】グループディスカッション(GD)のコツを完全解説

公務員

グループディスカッション(GD)で受かるコツ    

グループディスカッション(GD)は、4~8人程でお題について話し合い、制限時間内で結論を出すワークのことです。GDはサマーインターンや本選考でも採用されることが多く、初めて受ける人はどのように受ければいいか戸惑いもあるかもしれません。

企業が見ている点としては、コミュニケーション能力や協調性、課題に対する解決力などです。ここでは、どのような点を意識すればグループディスカッションに受かりやすくなるか解説します。

協調性やコミュニケーション能力を意識する

まずは、協調性やコミュニケーション能力に意識を向けましょう。GDでは、面接と同じくコミュニケーション能力が求められますが、同時に協調性も重要です。

例えば、コミュニケーション能力では以下のような意識を向けて会話をすると好印象です。

  • 自分から挨拶をする:「よろしくお願いいたします。」
  • 自分から会話を進める:「始めに役割を決めましょう。」

協調性は、他の人とディスカッションをする際に特に意識しましょう。例えば、メンバーの中で議論から外れた発言があった場合、すぐに「今の意見はこのお題と関係なくないですか?」や「それを考える必要はなくないですか?」といった否定的な言い方は避けましょう。

例をあげると「確かに、○○という意見もありますね。ただし、今回はお題が△△なので、□□で進めていきましょう。」といったワンクッション置いた話し方が重要です。他のメンバーを尊重したコミュニケーションがGDでは求められます。

アイデアを自ら提案する

チームでディスカッションをしていく中で、ある程度課題の特定ができた場合、アイデアを自ら提案しましょう。アイデアを出すのは、最初は難しいと思いますが、回数を重ねていくうちに発想力も鍛えられます。GDの練習を積んだり、テレビやインターネットで最新のニュースをチェックしたりして、視点を広く持てるようにしましょう。

また、アイデアを出す際は、アイデアの数にも注意が必要です。例えば、アイデアをたくさん出して、議論の進行を妨げてしまうのは企業にとっては協調性がなく、マイナスと評価されてしまいます。

アイデアを出す際は、タイミングも意識して出すようにしましょう。

役割を担っている人をフォローする 

GDでは各参加者が役割を決めて、与えられたテーマについて話し合います。他のメンバーの役割をサポートすることで、企業から好印象をもらえます。

具体的には、タイムキーパーが時間を忘れていたら「あと時間はどれくらいですか?」と話したり、アイデアマンが解決策を出したら内容を補足したりして、貢献できます。

GDに慣れたら、自分の役割だけにこだわらず、周りのメンバーもサポートしていく意識を持つようにしましょう。

グループディスカッション(GD)の役割決め                                              

GDでは、主に5つの役割があり、それぞれ「評価されるポイント」が異なります。求められる役割や注意点を把握することで、事前に対策ができます。 

ファシリテーター(司会)

ファシリテーター(司会)は、議論の進行やチームの意見の整理を行います。あまり発言がないメンバーに意見を聞いてみたり、皆が出してくれたアイデアをまとめたりなど、議論の進行に欠かせない役割を持っています。

評価されるポイントとして、以下のような点があります。

  • 傾聴力:メンバーの意見を積極的に引き出していきます。メンバー全員の声を均等に受け入れるような態勢が必要です。
  • 意見の把握力:メンバーの意見を把握して、お題から逸れているときは訂正したり、欠けている視点を補ったりして、議論の質をあげるように取り組みます。

ファシリテーターの役割で注意する点は、議論を進めつつも、自己主張ばかりしない点に留意しましょう。グループの意見をまとめられるように、時間配分を気にしながら進行していく必要があります。

タイムキーパー

タイムキーパーは時間配分を管理する役割のことです。具体的には、「前提条件をすり合わせるのに○○分」、「アイデアを出す時間に○○分」と言った感じに、時間をセッティングして効率的に議論ができるようにサポートします。

評価されるポイントとして、以下の点があります。

  • 時間管理:決められた時間で結論が出せるように、時間配分を常にチェックします。
  • 柔軟力:当初、自分が設定した時間配分で意見がまとまらない場合、柔軟に時間を調整することも大事です。例えば、課題特定で制限時間内にまとまらなかった場合、課題で出た範囲で結論を出すなど、臨機応変さが求められます。

書記

書記は議論の流れを把握して、メンバーから出た意見やアイデアを記録に残す係のことです。

評価されるポイントとして、以下の点があります。

  • 構成力:チームの皆から出た意見を分かりやすく整理する力が求められます。
  • 議論がお題から逸れている場合は、議事録を参考にして話を戻すのも重要な役割です。
  • ヒアリング力:メンバーの話に耳を傾けながら、情報も漏れがないようにメモをすることが求められます。

書記の注意点としては、話の内容を全て書き残すのではなく、ポイントを絞って記録しましょう。内容を簡潔に分かりやすくまとめていることで、メンバーに情報共有がしやすくなります。

また、書記は皆の発言をまとめるのに集中してしまいがちですが、議論でも自分から発言できるようにしましょう。

アイデアマン

アイデアマンとは、与えられたテーマに対して、アイデアを出して議論を積極的に進める役割のことです。

評価されるポイントとして、以下の点があります。

  • コミュニケーション能力:アイデアマンは積極的に会話に参加して、議論を進行する必要があります。
  • アイデアの内容:発案したアイデアが、どれくらいGDに対して貢献しているかが評価の対象になります。アイデアがお題に沿っていてかつチームの納得性があるかが肝心です。

アイデアマンの役割として、自ら発言をしていくのは大事ですが、他のメンバーの話にも耳を傾けていきましょう。

注意点としては、アイデアを出しすぎて、議論の進行を妨げないことです。アイデアを一方的に出しまくって、議論をストップさせてしまうのは、逆にマイナスの評価になるので注意が必要です。

発表者

発表者は、 議論で話した経緯や結論を発表します。グループで話した議論を整理して、内容をまとめます。発表者は発表だけをするだけでなく、他の役割と兼ねるケースが多いです。

評価されるポイントは以下の通りです。

  • 話の構成力
  • プレゼンテーション力

発表者は、可能であれば時間内で発表の練習時間を作りましょう。最後に発表する時間を作ることで、メンバーからフィードバックをもらって、本番に臨むことができます。

初めてでもできるグループディスカッション(GD)の対策           

ここからは初めてでも迷わないグループディスカッション(GD)の攻略方法を解説します。GDでは、流れや抑えるべきポイントを理解しておけば、安心して本番に臨むことができます。 

今回は実際にGDで出題されるお題に沿って、進めていきます。

例題はこちらです。

お題:日本の労働生産性を上げるためには?(制限時間:20分)    

例題にしたがって、GDの進め方を解説します。     

役割と時間配分を初めに決める

まずは役割と時間配分を決めます。各役割(司会・書記・タイムキーパー・アイデアマン・発表者)で誰が担当するかを決めてから議論を始めます。特に、発表者は最初に決めてないせいで、最後の時間制限ぎりぎりで決めてしまうことがないようにしましょう。

役割が決まったら、タイムキーパーを中心に時間配分を決めます。例えば、時間配分として以下のような方法があります。

  • 5分:現状整理
  • 10分:アイデア出し
  • 5分:アイデアの整理&発表練習

あくまで一例のため、例えば「現状整理」が早めに完了したら、次の「アイデア出し」に移るといった感じに臨機応変に対応しましょう。

現状の整理と課題を見つける

次に、現状整理と課題の発見を行います。現状整理とは、お題に対して前提条件をチームでそろえることです。ここでは、「労働生産性」が何を指しているかを決めたうえで、アイデア出しに入る必要があります。

労働生産性と聞くと例えば、以下のように人によって前提が異なる可能性があります。

  • Aさん:今と同じ労働時間で企業の売上を増やす策を考える
  • Bさん:今よりも労働時間を減らしてでも、同じ売り上げを維持できる策を考える
  • Cさん:ITツールを活用して、今よりも少ない人手で仕事ができる策を考える

このように同じ言葉でも、着目するポイントが異なるため、前提条件を揃えてから議論に入る必要があります。

前提条件を揃えた上で、ディスカッションを始めないと、議論があちこちに広がってしまい、建設的なアイデアが出せなくなってしまいます。

チームの皆と条件を揃えた上で、課題を見つけていきましょう。

解決策を出す

現状整理と課題特定ができたら、解決策を考えていきます。アイデアを出す際のポイントは、チームで出した課題をそのアイデアで解決できるかどうかです。

例えば、労働生産性について課題を見つけた際、このようなアプローチ方法があります。

  • 顧客:SNSでの情報発信やeコマースでのサービス提供→今よりも多くの顧客にアプローチができて、売上があがり、労働生産性向上につながる。
  • 時間:これまで手作業でしていた仕事のデジタル化→業務の効率化ができ、より短い時間で仕事ができ、労働生産性向上につながる。

見つけた課題によって、アイデアは千差万別ですが、お題や課題の解決策になっているか注意しながら結論を出しましょう。

グループディスカッション(GD)で困ったときの対処法             

GDでは、最初のうちは慣れないことも多く、対処に困ったり、思わぬトラブルに遭遇したりすることもあります。ここでは、トラブルに遭遇した際の対処法を掲載します。

思うように発言ができない

GDでは、思うように意見が浮かばず、無言になってしまうことも珍しくありません。ただし、GDでは発言量が評価の対象になっており、無言=チームの議論に貢献していないと捉えられてしまいます。

課題の特定やアイデアの発見で意見ができないときは、以下のようなアプローチをしてみましょう。

  • 他のメンバーの意見に相槌を打つ
  • 他のメンバーに質問をして、内容を深堀る
  • チームで出た課題やアイデアをまとめる

このように、直接アイデアが出せなくても、チームの議論に貢献する方法はたくさんあるので、意見に詰まったときはこれら3点を意識してみましょう。

議論がお題から逸れてしまう

チームで議論していると、お題からどんどん逸れてしまい、解決策にたどり着かないケースもあります。お題から脱線していると気づいた場合は、早めに軌道修正しましょう。

言い方としては、「今回のお題は○○だから、□□の観点ではなく△△に注目したほうがいいんじゃない?」や「この解決策はお題の○○を解決に直接つながっていないから、別の策を考えた方がいいんじゃない?」といった感じです。

お題から逸れている理由を付け加えることで、メンバーを納得させやすく、時間を効率的に使うことができます。

オンラインGDで接続が切れた

インターンや本選考のGDは、zoom等のオンラインで行われるケースも珍しくありません。オンラインGDの場合は、インターネットの回線不良やPCの不調で接続が切れる可能性があります。

回線が切れたときは、urlへの入り直しやPCの再起動をして、すぐにGDに戻れる準備をしましょう。また、GDを行う際は、マイページや送られてきたメールに緊急連絡先が書いてあることもあります。

接続が切れた際は、緊急連絡先に電話をして、事情を正直に話しましょう。

また、オンラインGDでは回線やPCでのトラブルを避けるために、本番の15~20分前には画面やマイク、回線の接続を確認しておきましょう。zoomではアプリの更新が入ることもあるので、事前の確認が重要です。

まとめ

今回はGDの攻略方法についてまとめました。個人面接とは評価されるポイントが異なったり、時間配分を意識したりなど、GDでは注意する点が色々あります。初めは慣れない点も多いと思いますが、GDは練習を重ねていくことで、不安を解消できます。

キャリアセンターや就活サイトでのGD練習を通して、自信をつけていきましょう。

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